開発プロセスの標準化とはなんなのかよくわからない

開発プロセスの標準化というものには、どの程度意味があるのか。ソフトウェア開発はそのプロセスを標準化できるものなのだろうか。

恐らく標準化を主張する人の頭には、工業製品の規格なんかが思い浮かべられている。しかしソフトウェアは人が作る。その前提からして、均質化などムリではないのか?。標準化することのメリットがいまいちピンと来ない。

「他の企業(例えば発注先、発注元)との共通言語としてのSLCP-JCF98」なんていう話しが出ていたが、こういう考えはSIerの考え方だ。発注された方からしてみれば論外だ。他の企業と足並み揃えた開発などしていたら、他の企業よりも上を行くことなどできない。みんな同じならどこに発注したっていいはずだから。開発そのものに関して言えば、違いこそが強みだ。

それから「安易に口約束してはいけない」という話しも出ていたが、これも言ってることはなんとなくわかるけど、すっきりしない。協力企業との口約束があとで「言った」「言ってない」とか問題になる場合があるのはわかる。だけどこれは「だからするな」っていう話しではない気がする。人と人が話しをする以上、流れついでに口約束っぽいカンジになってしまうのは避けられないのではないだろうか。だったら、最初から契約の段階で「記録に残っているものしか決定とみなさない」とすればいい。企業間会議の時にはその様子を録音して、会議後にMP3ファイルを双方に渡すとか。

いずれにしても開発者当人の視点が欠けている気がする。人が作る以上、大切なのは開発する当人のモチベーションがいかに高いか、だ。