ランダムさ

ランダムさというのは、これからのコンシューマ向けアプリにおいて重要かもしれない。

現在のブログなどでは、あるキーワードで「正確に」繋がっている。例えば、はてなフォトライフのキーワードで「ケーキ」を選択すると、「ケーキ」というキーワードが埋め込まれた写真しか出てこない。そこに「和菓子」というキーワードの写真も少数表示されるというのが、ここで言うランダムさ。

ランダムさのおかげでこれまで得られなかった情報が得られることがある。例えば、Yahooのニューストピックスなんかがそうだ。見出しには、いつも自分の興味にマッチしたものが載っているわけではない。それでも、おっ!と思って思わずクリックする見出しがある。そこには自分の興味からわずかに外れた情報が書かれている。「わずかに外れた」というのが大事だ。キーワード決めうちだと、その時点で興味を持っているキーワードに当てはまる情報しか入ってこない。

議論なんかにしてもそうだ。何人かで議論していると、大抵の場合テーマが微妙に揺れる。似てるようで似てないテーマにスライドし、また元のテーマに戻ったり、どんどんスライドしていったりする。それによって、元々考えていたこととは全然別の結論が得られたりする。